昼食の時間になると、盲腸は、お弁当箱の蓋だけを持って各席を回って歩きました。
「
これ頂戴!」
答えを待たずに、盲腸の箸が、おかずに突き刺さって来ました! 「もうこれ食べられないから全部、君に上げるよ!」「良いわ!全部食べる程の
価値のあるお弁当じゃないから!」
盲腸が、箸を付けたお弁当なんて食べる気が、しますか?私は、これを
空襲と呼んでいました!
空襲が、始まると慌ててお弁当箱を蓋で隠す子も、いました。
「
ジョガベンする程のお弁当じゃないじゃん?」盲腸の箸は、蓋をこじ開けて侵入して来ました!
お弁当を蓋で隠して食べるのを「
女学生の弁当(ジョガベン)」という言い方をするそうですね?しかし私はこれを、
防空頭巾と呼んでいました。
盲腸の空襲の前には、なんの効果もなかったからです! 「あいつが、通った後は、何も残らない!」ポケット小僧は、その時、盲腸を
蝗女と呼びました!
「
あんたのお母さん!お料理下手ね?何年主婦やってるの?」「
素人だから、この程度の味でも通るけど、これがお店だったら誰もお金は、払わないわね!」盲腸は、必ず味の酷評をしました!
「貰っていてその態度は、ないだろう?」「あたしは、
本当の事しか言わないもん!此処で、反省しないとあんたのお母さん一生お料理なんか上手くならないよ!」
盲腸は調理実習の時も、口先ばかりでまったく手の動かない人でした!
内◎膏薬「
肉団子!少しは、黙ってろよ!先からお前の唾が、料理の中に入っているんだよ!」「
貴女達が、何も言わなくても動く人だったら、あたしだって何も言わないわよ!」りん子「それじゃあ志◎さんの得意なお料理見せてくれる?」「馬鹿ね〜え!それじゃあ、
あんた達の勉強にならないじゃない?」
「これって漫才?」傍観者なら思ったでしょうね?
「
おかずちゃん!最近、すっかり大人しくなっちゃつたね?」「そう!そう!
女の子は、素直が、一番だね?」「それでさあ、モノは相談なんだけど、あんたのお友達の肉団子、呼び出すのに協力してくれない?」「上手く出来たら、もう苛めたりしないからさ!
なんなら、仲間にして上げても良いんだよ!」中2の時に苛め娘軍団に言われました!
「お断りするわ!」「何?肉団子が、お前の事を何て言っているか、知っているのかよ?
お●●いだけのニセ文学少女とか言われているんだぞ!」「そんな事、言われて黙っているのかよ?」「そのくらいは、知っていたわよ!」盲腸の場合、
思った事を何でも口にしてしまうから、陰口というモノが、ないのです!本人曰く「
裏表のないまっすぐな性格」
まっすぐ過ぎるのも考えモノです!
「
別に志◎の事を友達だとは、思っていないけれど、特に貴女達の仲間に加わりたいと思わないから!」
「
肉団子!ウザイ!」盲腸も、何度かリンチに掛けられそうに、なった事が、ありましたが「何故、NUEじゃないのよ!」必ず、私の名前を出しました。
それから「サイレンの様に泣き喚いた!」そうです!(E子談)
私は、すすり泣く事は出来ても、決して悲鳴を上げる事が、出来ません!幼い頃から、虐待を受けても、拳を噛んで悲鳴が、外に漏れる事を防いだ性が、身についているからなのでしょう!
盲腸が、親に泣きついた為に、母と姉(祖母と母?)が、学校に包丁を持って、怒鳴り込んで来た事が、あります。鬼婆の様な形相をしていました!
昭和足達ヶ原事件は、暫く語り草となりました!
「お前ら、家の早◎ちゃんが、
可愛いから苛めたんだろう?」「
お勉強でも、早◎ちゃんに勝てないから足を引っ張ろうとしたんだろう?」
鬼婆母娘に言われた時に、「
吹き出しそうになった!」「
可笑しくて、全身の力が、抜けて行った!」そして「
苛める気力すら失せた!」苛め娘達は、語っています。
M中の生徒は、刃物など見慣れていますから、特に怖じる事もなかったと思います! 盲腸家の家族の絆は、強かったのでしょう?
盲腸は、元々羨ましい性格ですが、家の母や姉が、包丁を持って学校に乗り込んでくれる様な人達だったら!その点でも、盲腸を羨ましく思いました!
「このクラスの人の目は節穴なの?」昼食中に盲腸が、立ち上がって叫びました!「朝からず〜つと我慢していたけれど、もう我慢出来ない!あたしの髪形が、変わった事に、付いてどうして誰も気づかないの?本当にこのクラスの人達には、観察力というモノが、ないのね?君達男子は、良い旦那さんになれないぞ!奥さんの髪形の変化に気が、付かなかった事で、離婚が、認められ奥さんが、莫大な慰謝料を貰った判決を知らないの?」H紀「だって俺の奥さん、肉団子じゃないもん!」内◎膏薬「T野!鬼に刺されない様に気をつけろよ!」
(内◎膏薬は、別の小学校から、来ましたが、M小身者は、H紀君の姓が、何度も変わっているので下の名前で呼ぶ様に努めていました。勿論、わざと昔の姓で呼ぶ不心得者もいました!また安達ヶ原事件以来、盲腸の機嫌を損ねると「鬼が、来る!」と言われる様になりました!
私は、ポケット小僧と話をした事が、あります。小さい頃、言う事を聞かないと「サーカスに売る!」「人攫いに連れて行かれる!」と言われたけれど、●町では、「盲腸親子を呼ぶよ!」と叱る様になる!
盲腸は、当時から週刊誌的ネタにだけは、詳しい人でした。慰謝料云々の、話も、美容院の待ち時間にでも、読んだのでしょう?
盲腸は今もあの町に暮らし、ポケット小僧一家に付き纏っています!
「●町にあたしみたいな教養のある女はいない!」鼻高々な盲腸ですが、ポケット小僧の奥さん曰く、「あの人の知識って話好きの美容師さんか、タクシーの運転手さん程度のモノなのね?」)
「あたしの髪形は、ある人を模してあります!分かった人は、いるかな?」誰も答えません。「皆、頭が、悪いな!それじゃあ、ヒントを出すわね?歴史上の人物です!」やはり誰も返事をしません。
「はい!金太郎だと思います!」内◎膏薬が、手を上げて答えました。彼女達の反応から、苛め娘達が、実は、鬼を少しも怖れていない事が、分かりました!
「女子には、聞いていない!うーん、仕方ないな?NUE!歴史に詳しいふりをしてるのだから答えるのをして上げるわよ!」りん子「ねえ、がうなら、肉団子が、何て言って欲しいかが、分かってるんでしょう?答えちゃつてよ!じゃないと何時までも終わらないよ!」
私は、どうしても言いたくない答えを口にしました!「クレオパトラ?」「正解!」教室のあちらこちらでは、牛乳やお茶を噴出していました。
同級生には、美容師の娘もいました。盲腸は、美容院に来ていきなり言ったそうです!
「クレオパトラみたいにして下さい!」「それは、無理じゃない?」そのお母さんは、クレオパトラが、何をしたかは知らないけれど、美人の代表という事くらいは、知っていたからそう答えたのでしょう?「第一、クレオパトラの髪形と言われても分からないからね?」
次に盲腸は、雑誌の切り抜きを持って行ったそうです。「貴女の髪質だとこの髪形は、無理だと思うよ!」「いいえ!やって下さい!」
盲腸は将軍様そっくりの癖毛です!(「だから、不可能と言うてるやろ?」私なら言ったかもしれません!)
「まず、ストレートパーマを掛けないといけないしお金も掛かるよ?それとどんなに変になってもオバサンの勢にしないでね?」「大丈夫です!お金ならあります!」
しかし、盲腸は、誰も自分の事をクレオパトラと呼んでくれないのは、「美容師の腕が、悪いからだ!」と騒ぎました。
盲腸は、自らを「クレオパトラの生まれ変わりである!」と称していました!卒業文集に「わたくしは、この美しさゆえに生きるしかばねでした!」と書いて、「これは、載せられないよ!」と纏足に言われた時も「良いんです!載せてください!」と言い張りました!
「綺麗なうちの自分を、残しておきたい!」二十歳の時に盲腸は、セルフ・ヌードを撮って、女性週刊誌に送ったが、不採用になったそうです!「あんな低俗な雑誌読む奴の気が知れないよ!」それ以来、美容室に週刊誌が置いてあっても破って歩きました!
同級生だった男子に「写真を売って上げる!」と持ちかけたけど希望者は、いなかったそうです。
今度は写真と振込み用紙が、同封された封筒が送られて来る様になったと聞きました。ポケット小僧だけが、お金を払いました。
「盲腸はいずれ何か仕出かして、捕まる!」その時の記念にと思ったそうです。
「あまりHな事に使わないでね?」盲腸が、身を摺り寄せて来た時には、全身を悪寒が、走ったと言います!
「若気の至りで馬鹿なモノを買ってしまった!」今になって彼は後悔しています。欲しい方はいますか?
これは別の意味で精神的にこたえる話です。
家族そろって勘違いですか。親がこんなだから、子供も恥知らずに育つんでしょうよ。人に食べ物を恵んでもらう立場のくせに偉そうに・・。
ポケット小僧さん・・・きっと今でも誤解されていると思いますよw
>あまりHな事に使わないでね?
そんな使い道があったとは!玄関に張っておくと押し売りから悪魔まで退散させることができる護符の代わりになるのかと思いました。その代わりにコイツに取り憑かれるのでは割に合わない気もしますが。ちなみに俺は欲しくありません。