『
怒りと誇りと』
《
モラン刑事登場!》2
ゼベット「小父さんと組むかい?」子供の様に顔を輝かせて頷く麗
聞き込みを終えた二人 ゼ「さて今日は残業になるけど良いかな?」麗「私は、
職場に何をしに来ているのか分からない『
女の子』じゃありません!一晩中だって付き合います」ゼ「それは!それは!頼もしい!それじゃあ、今日の残業は此処だ!」
ゼベットが、麗を連れて行ったのは 居酒屋村○来だった
麗「三蔵さん!」ゼ「ゼベットとか爺さんで良いんだよ!うちの課では、皆そう呼んでいるのだから!」麗「は、はい!」
ゼ「
今日の残業代は、此処の飲み代 わしが奢るよ! それともこんな爺さんと飲むのはいやかな?」
麗「お付き合いします!」
好きなモノを注文して良いと言ったのに まずはゼベットにメニューを見せる麗 以外と奥床しい性格
乾杯の後で呟くゼベッド「
そんなに何でもかんでも頑張っていたら疲れるだろう?」
麗、思わず箸を止める「私は〜」言いかけた麗を手で制すゼベッド「まあ、まあ 人生は長いんだし 少しくらいは手を抜かないと身体が持たないぞ!」
ゼベッド回想シーン
娘桃子「どうしてロックのコンサートに行っちゃ行けないのよ!」
ゼ「ロックは、
敵性音楽だ!」 桃「馬鹿みたい!何時の時代の話よ?」ゼ「それに
校則でコンサートに行く事は禁止されてるだろう?」
桃「そのくらい皆 行っている!」ゼ「皆が校則を破っているからお前も破って良いという理由には、ならないだろ?」桃「規則!規則!規則!立派な刑事さんですね?
その割には、出世しないけど!」
ゼ「それが、親に向かっての口の聞き方か?」桃「へえ、親?あたしに父親なんていたんだ? 小さい頃から、仕事・仕事で何処へも連れて行ってくれず、たまに帰ってくればガミガミ文句を言う
お金を運んで来るだけの刑事さんならいたけどね?」
ゼベッド思わず娘の頬を叩いてしまう 桃「ぶったわね?あたしの親は、亡くなったお母さんだけ!お母さんが病気になった時も禄に病院にもお見舞いに来なかったじゃない? あたしとお母さんがどんなに心細かったか分かる? 結局、お母さんが危篤になった時も仕事だと言って死に目にも会えなかったじゃない?お母さんを殺したのはあんたよ!」
「桃子!」ゼベット絶句する
「ゼベッドさん!ゼベッドさん!」麗の言葉で我に返るゼベッド
麗「あそこのグループ、未成年じゃないですか?」
数人の男女 大騒ぎではしゃいでいる 女子は皆、化粧をしているが、その下の顔は幼い
ゼ「う〜ん、そうかもしれないが、今は勤務時間でもないしな?」
「
私は、ゼベッドさんから残業代を貰っているから勤務時間です!」
麗 男女のグループに近づいて行く
「君達幾つ?」男1「幾つだって良いじゃん!」女1「て言うかあんた誰?」麗 手帖を見せる 男1「け・い・じ?赤毛の刑事なんている訳ないじゃん!」麗「さあ、私も身分証明書を見せたんだから貴女達も見せてくれるわね?」男2「今時、酒くらい誰でも飲むよな?」女2「うちら
進学校だからお酒くらい飲んでも誰にも何にも言われた事ないよ?」麗「
常習犯って事を認めたのね?」
麗 柱に手錠の鎖を通し両側の輪を女二人の手首にはめる
女1「ちょつとこんな事して良いの?うちら『
女の子』なんだよ!」麗「
世の中の人が全員『女の子』だから何でも許してくれるとは限らないのよ!」
男1「逃げろ〜!」 『
女の子』を置き去りにして逃げ出す男子
居酒屋の中で大立ち回りをする麗
「あちゃ〜、やり過ぎだぜ!」呟きながらも何故か頼もしく思うゼベッド
交番にて 説諭だけで済まそうとする巡査にあくまで「学校に知らせろ!」と主張する麗 結局、巡査が折れるしかなかった
泣きじゃくる女の子に麗が声を掛ける
「
貴女だって一生を掛ける覚悟があったから法律と校則を破ったのでしょう?」
交番に呼び出された担任教師と親達 尽く「このくらいの事で!」と口にする 今度は担任や親達と喧嘩を始める麗
「あいつは
凄いパワーだな?」ゼベットただ息を呑むだけだった
麗「折角のお酒が冷めちゃいましたね?もう一件、行きませんか?今度は私が、奢ります。「は、はい!」ゼベッド黙って付いて行く
別の居酒屋でボトルを空にした麗 話に口を挟んで来た男と取っ組み合いの喧嘩を始める
ゼベット独白「
酒癖も相当に悪い様だな?」
帰りの電車の中で眠ってしまう麗
ゼ「寝顔は、こんなに可愛いのにな?」 麗、寝言で「
お姉ちゃん!」と呟く ゼベッド麗の手を黙って握りしめる
同じ頃 ママは家で夫にマッサージをして貰っていた
「大分、楽になった!
教授君もう良いわ!」
夫は失業中で専業主夫だった そしてママの夫に対する呼称は、学生時代と同じ教授君だった
教授君「今度、ママの課に新しい女の刑事さんが、入ってんだって?どんな人なんだ?」(ママは家でもママと呼ばれていた)
ママ「それがねえ〜ともかく
凄い子 多分、うちの課だけでなく署全体に嵐を巻起こしてくれるでしょうね?」教授君「それは楽しみだね?」
「ママ!」娘の幸子ぬいぐるみを抱えて寝室に入って来る
ママ「どうしたの?怖い夢でも見たの?」こくりと肯く幸子
教授君「それじゃあパパと寝ようか?」幸子「嫌!ママと寝る!」
幸子、二人のベッドの間に潜り込む
翌日、何時になく出勤の遅いゼベット 「嫌〜昨日はちょつと飲みすぎましてね!」麗の机が空席なのを見ると「さすがにあの子もまだですか?」 ミゲル「とんでもありませんよ!もう一暴れしてますよ!」
隣の部屋から麗とP巡査の争う声が聞こえて来る
(注 補導暦があった為に警官採用試験に不合格になったのを国籍差別と騒いで裁判を起こし、勝訴。警察官になった後も仕事をしないでお金を貰っているP巡査。しかしこの時点では、その事は明らかになっていない! モデルが誰かは分かりますね?)
スノーク「あいつは口が、達者ですからPも太刀打ち出来ないでしょう?」 ゼベット「あの子なら人権団体も怖くないだろうしな?」
やーさん「しかしあの元気というのは、何処から来るんでしょうね?」 ダム「あーあ、うちの署には禄な女がいないな?」
その時、扉を開けて早◎<通称 スルー刑事>が入って来る(このキャラは、途中から出す事を思いついたのですが盲腸です)
スノーク「お前 昨日どうしたんだ?」 スルー「良いじゃん!別に!女の子だから!」 「いくら女の子だって何やっても許される訳じゃないんだよ!」女に甘いミゲルもスルーだけは例外だった
やーさん、スルーの顔を見ない様にしている スルー「やっちゃん!カラオケ行こうか?」 「うわ〜!お、俺に近づくな!」
暴力団ですら恐れをなすやーさんもスルーの事だけは怖ろしかったのだ
スルー「それじゃあさあ、焼肉でも良いよ!」 やーさん「お、俺は、え、遠慮する!」ゼベッド「君は職場に男漁りに来ているのかい?」 スルー「ウルセー!爺!それじゃあ、ダムちゃん回転寿司奢って!」ダム「悪いけど先輩に奢るくらいならあっしが、一人で食った方がいいっすよ!」 スルー「ケチ!それじゃあ、ミゲルちゃん〜」
結局、スルーは誰でも良かったのだ 皆から嫌われ誰からも相手にされないという意味でスルー刑事と呼ばれていた
麗 隣の部屋から戻って来る
「君も中々やるな?」声を掛けたスノークにぺこりとお辞儀をする麗
ゼベッドを見つけると「昨日は有り難うございました」と礼を言う
ゼベッド「昨日は、まっすぐにも歩けなかったのに若いって事はいいね?」
スルー「ねえ、このデカイ女誰?」麗の目付きが変わった事に気づいたゼベッド間に入る
「あんたは、昨日いなかったから知らないけど新しい刑事さんだよ!」スルー「こんな刑事いる訳ないじゃん!」ダム「先輩みたいな刑事も普通はいないと思いますよ!」スルー「本当に刑事だと言うならその髪なんなの?偏差値の低い女子高生じゃないんだからさ!すぐに直して来なよ!」スノーク「まあ髪の色がどうでも毎日来てくれる方が良いけどな!」スルー「あんた そんな事言うとセクハラで訴えるよ!」スノーク「その前に君がクビになる心配した方が良いんじゃないか?」スルー「ふん!ねえ、赤毛の子!本当はうちの課に女の子の刑事は、あたし一人で良いんだけど、それだけ大きいなら女とも、言えないからまあ良いか!あたしの方が先輩だから、何でも言う事を聞くんだよ!あたしは、皆にはクレオパトラ刑事と呼ばれているの!」
ダム、飲んでいたお茶を噴出す!
ゼベッド「そう言えばママの姿を見かけませんな?」スノーク「署長に呼ばれてます!」ダム「俺 あの人 苦手っすよ!」ミゲル「やーさんの兄さんはきつい人ですからね?」
署長はやーさんの兄だったが、その事を言われると機嫌の悪くなるやーさんだった
やーさん回想シーン
(川で溺れている少年時代のやーさん 「兄ちゃん!兄ちゃん!助けて!」 やーさんの兄 足が竦んで動けない 我に返った兄 やーさんを置き去りにして走って行く)
「ねえ!ねえ!やっちゃんのお兄さんとうちの係長 警察学校の同期って知っていた!かたや警察署長!かたやしがない一係長 やっぱりこういう所にも人柄って表れるのね? やっちゃんも良いけどお兄さんも良いわね?」スルー遠くを見る目になる
(注 署長は女に頗る甘く スルーを此処まで暴走させたのも署長である事が次第に明らかになって行く)
ママ扉を開けて入って来る「皆、遅くなってごめんなさいね?」
スルー「係長!変な女刑事を入れた為に署長に怒られて大変ですね?」
ママ「貴女、来ていたの?ずっと休んでいても良いのに!」
スルー「 たった1週間しか休んでいないけど やっぱりあたしがいないとこの係が、どうなるか?心配で!心配で!」
ママも他の刑事もスルーの言葉をスルーする
ママ「今から捜査会議を開くわね?今回の〜」
スルー「係長!この子の仇名決まったんですか?」ママ「今は、そういう事を話す時間じゃないでしょう?」スルー「赤毛だからアン刑事じゃ可愛過ぎるし!デカイ刑事だからデカデカにしよう!やっちゃん!それで良いよね?」相変わらずスルーの話はスルーされる
「今回の被害者、幸い全員命に別状は、ないわね!セレブの奥様に、女社長、中学校の教師、一見何の関係もなさそうに見えるけど、実はこの三人はねえ〜」スルー「あ〜つ!」ダム「ああ!吃驚した!いきなり大きな声出さないで下さいよ!」スルー「だって!あたしこの子達の事、知ってるんだもん!ト◎コに、ナ◎ミに、ミ◎コ!皆、あたしの中学の同級生だもん!」ミゲル「それぞれタイプは、違うけど皆、中々可愛い顔ですね?」スルー「確かにブスでは、ないかもしれないわね!でもねえ、あの中学で一番の美人は、何たって!あ・た・し!」
ダム 飲んでいたお茶を噴出す!
(続く)
>スルー
ちょっと強烈すぎるキャラの登場ですね。一気に全てのキャラの影が薄くなってしまったようなw
スルーの性格、言動は、ほぼ実物と同じなんだろうと思うと、暢気に笑ってばかりいられない気もしますが、フィクションということにして、とりあえず笑わせていただきます。誰がクレオパトラやねんw やーさんの兄との絡みも楽しみです。
今後の展開を楽しみにしています!