『
怒りと誇りと』
《
モラン刑事登場7》
スルー「
何て言うかさあ!
感動が伝わって来ないのよね?」
ママ「
多分それは貴女だけでしょうね?」
スルー「
でしょう?あたしがいかに才能に溢れているかは『クレオパトラ』を読めば分かるでしょう? そうだ!デカデカ!
『クレオパトラ』に入れてやるよ!
あたしとやっちゃんのお兄さんでみっちりと添削してしごいてやるよ!」
「
お願いします!先輩!
私の前ではしごくという言葉を使わないで下さい!」
麗 またも苛めの記憶が甦る
女子1「
うふふふ!この赤毛!思った以上にしごき甲斐のある身体をしているね?」
女子2「
何?こいつ?こんなデカイ身体して振るえているぜ!」
女子3「
たっぷりしごいてやるからね?」
スルー「
面白い!こいつこんなデカイ図体して振るえているよ!
ねえ、赤毛ちゃん!あんた頭大丈夫?
こんな風にすぐなるのに刑事なんて勤まると思ってるの?
このクレオパトラさんが、その根性を叩き直す為にしごいてやろうか?」
ダム「
先輩はどうして人の嫌がる事ばかりするんですか?」
スルー「
あたしは稲穂!あたしは風!
誰もあたしを縛る事は出来ないのよ!
でもさあ、デカデカって縛り上げてやりたくなるタイプね?アハハ!」
スルーに殴り掛かろうとしたダムをゼベッドが止める!
「
これ以上、ママを困らせたいのか?」
やーさんが麗の手を取り、ミゲルが背中をさすっている
スルー「
あたしはラジオ体操なんか出た事ないけど判子は押させたわよ!
そんなの当然じゃない!女の子なんだから!」
ミゲル「
君自身がどういう考えであろうと構わないけど、人の感動に水を注す様な真似は止めてくれ!」
スルー「
言わずにいられないから言っているのよ!
さもないと良い詩なんて一生掛かったって書けないぞ!」
スノーク(
もう何も言うな!)という風に首を振る
スルー「まず
どうほうの罪って言うのが分からないわね?」
ダム「
一つだけ言って良いですか?
はらからって振り仮名が、振ってあるのに何故わざわざどうほうって読むんですか?」
スルー「
そんな読み方はないからだよ!
たかがラジオ体操で誇りとか言うのも意味がないね!
妹の為にラジオ体操の判子をもらってあげる優しいお兄ちゃん
どう素直な良い詩になったでしょう?」
ダム「
あっしでも短歌が五・七・五〜くらいな事は知っていますけど、先輩のその素直な歌は何処で区切るんですか?」
スルー「
歌心のない奴は、黙ってな!」
やーさん「
確かにク・レ・オ・パ・ト・ラさんほど自分の欲望に忠実な素直な人は見た事がないな?」
「
さすがにやっちゃんだけは違うね?
あたしの才能を認めてくれているんだ!」
やーさんの嫌味も通じないスルー
「
皆さん、ご迷惑掛けてすみません!もう大丈夫です! 」
漸く我に帰る麗
スルー「
本当に困るんだけど!」
麗「
そうだ!先輩!先輩の為にも金魚を飼ってあるんですよ!
ほら!先輩この金魚達には、皆の名前が付いているんです!
これはケンちゃん(すのーく)、こっちのチョロチョロ動き回るのがマサル君、小父さんに、ゆき姐、あ!この赤いのが先輩です!」
「
あたしが金魚?失礼な事言わないでよ?
お前らは精々¥100の金魚だろうけどあたしは十万円はする熱帯魚ね!」
すべてをお金に換算せずにはいられないスルーだった
(
やはり言いやがった!)
ダムとやーさん顔を見合わせて笑う
「
ねえ、デカデカ?
お前!仕事を舐めるのも良い加減にしろよ!
金魚を飼う?
小学校じゃあるまいしお前職場に何しに来てんだよ?」
ダム飲んでいたお茶を噴出す
「
聞いちゃった!聞いちゃった!その言葉をそっくりそのまま先輩にお返しします!」
スノーク「
そういう能書きはなあ毎日休まずに来る様になってから行ってくれ!」
スルー「
あー!嫌だ!嫌だ!
この係は暗くて本当に嫌になるぜ!
病院でもないのに花は、飾ってるし、花なら職場の花のあたしがいるだろ?」
ミゲル「
花でも金魚でもあんたよりは目の保養になるよ!」
(この台詞を言ってみたくありませんか?)
ママ「
警察は、花嫁修業の場じゃないのよ!
お飾りの花にお給料を払っているほどの余裕はないわ!」
「お前ら皆、
セクハラで訴えるからな!」
スルー水槽の金魚を掴んで床に叩きつける!
麗「
あっ!コーちゃん(ミゲル)が!」
ダム「
あんたなんて残酷な事するんですか?
金魚が可哀そうだと思わないのですか?」
「
別に〜!人それぞれじゃん! さあ〜て、次はどれにしょうかな?この黒いのは?誰?」
スルー再び金魚を床に叩きつける!
麗「
マサル君!」
「
マサル?マサルって誰だっけ?
ああ!ダムか?それじゃあ次は誰かな?」
スルー別の金魚を掴んで床に叩きつける!
やーさん「
お前、それでも人間か?」
「
人間だよ!だからねえ、金魚くらい殺しても良いの!」
スルー床の上の金魚を足で踏み躙る
麗「
コーちゃん死んじゃつた!」
スルー「
それじゃあ、デカデカが、品種改良してそのくらいで死なない金魚を作りなよ!アハハ!」
麗、ダム、やーさん、ママ、ミゲル、スノーク、一人一人の顔のカットバック
カメラは、再びスルーをUPにする!
「
さあ!この一番デカイのがお前だね?デカデカ! 」
スルー金魚を掴み高く掲げた
その時に黒い影が、走った
署長室
ママ、ゼベッド、麗、やーさんが立っている
署長の小山(おやま)英明の隣ではスルーがニヤニヤ笑っている
小山「ああた(あなた)随分大きいわね?
本当に女なの?
それにこの髪の毛なんとかならないのかしらね?
補導された女子高生じゃないのよ!」
(小山は、ママくらいの小柄な男 全体のイメージとしては、俳優の渡辺いっけいを浮かべて下さい!)
ママ「署長!山際巡査の身長や髪の色が、警察官としての資質に何か関係があるのですか?」
小山「おゆきが、どうしても欲しいと言うから仕方なしに引き受けたけどあたしは、最初からこんな問題児を引き取る事には、反対だったのよ! 」
やーさん「署長の隣にいる女の方がずっと問題児ですよ!」
小山「修ちゃん!それがお兄様に対する口の利き方なの?
ああたは昔からそうだったわね?
何時も何時もそうやってお母様にもご迷惑をお掛けして、大体ああたが、警察に入れたのだってあたしのお蔭だと言う事をよもやお忘れじゃあるまいわね?」
やーさん「あんたは俺の上司だけど兄貴じゃない!」
小山「ああた!お兄様によくそんな事が言えたわね?
あたしは、ああたのおむつだって替えてやった事があるのよ!」
スルー「あたしもさあ、前からやっちゃんの英明に対する口の利き方可笑しいと思ってたよ!
何て言うかさあ、他人行儀と言うか?
やっちゃん、家でもそういう口の利き方をしているの?」
(職場なんだからそうするのが当たり前なのではないですか?)
小山「ほら!見なさい!
サナエちゃんだってこう言ってるじゃないの?」
やーさん「それじゃあ、言ってやるよ!
あんたのその口の利き方何だよ?
歌舞伎どころか田舎芝居の女形でもあるまいし、皆あんたの事をオカマと呼んでるんだぜ!」
小山「まあ!誰がそんな事を言ってるのよ?その人達皆、此処に連れて来なさいよ!」
スルー「英明!そいつら皆、クビにしちゃいなよ!」
ママ「多分、この部屋には入りきれないから、体育館か中庭にした方が良いですよ!
署長!人の上に立つモノは、悪口を言われてただ怒るだけでなく何故言われたか?
その原因を考えて見る事が大切じゃないのですか?」
小山「お黙り!おゆき!あたしとの出世競争に負けたからって僻むんじゃないわよ!」
スルー「英明!そんな事よりそいつらのクビまだ〜!」
小山「そうだったわね?サナエちゃん!
え〜とああたの名前は何だったかしら?
まあ誰でも良いわ!お爺さん!」
やーさん「自分の署の人間の名前も憶えてないのか?」
小山「百人以上いるんだし全部なんて憶えられないし、憶える必要もないのよ!」
やーさん「あんたの仕事に対する姿勢が良く分かったよ!
いずれにしろ爺さんと言う言い方はないだろう?
撤回しろ!」
小山「じゃあ婆さんだとでも言うって言うのかさ?」
スルー「英明最高!やっぱユーモアーのセンスがバックンだね?」
ゼベッド「爺さんでも婆さんでも良いですが、ワシの処分とやらを早く決めて頂けませんか?」
小山「本当!自分の娘みたいな子にセクハラをするなんて最低ね?」
スルー「当然クビだよね?クビ!」
ママ「署長!一つお聞きして宜しいですか?
どうしてこれがセクハラになるのですか?」
小山「★女の子は皆、心の中に花と星を持っている★
女の子が、傷つく様な事をしたら皆、セクハラなのよ!」
(★〜★が、出たら小山署長が詩を詠んだと思って下さい!)
スルー「凄い!やっぱり英明は生まれながらの詩人だね!」
ママ「サナエさんは山際さんが折角皆の為に飼っていた金魚を殺したのですよ! それを咎める事がどうしてセクハラになるのですか?」
小山「だから何だと言うのよ?
森鴎外にも
『金魚を一匹ぶっ殺す!』
という詩が、あるじゃない!」
ゼベッド「お言葉ですが、それは北原白秋ですよ!
わたしの故郷柳川出身なので詩に疎いわたしでも知っています!」
小山「すべての人が柳川出身とは、限らないのよ!」
(左翼の人って本当にこういう言い方をするのです!)
スルー「柳川は愛知にあるんだよ!」
やーさん「署長のあんたが、この女が遅刻して来たり欠勤を繰り返す事を認めているんだろう?
その為に係だけでなく署全体の士気が乱れるんだよ!」
「★女の子はただそこにいるだけで良いんだ 何故なら女の子は存在するだけで男の心に安らぎを与えてくれるのだから★
その分は、お前らが仕事をすれば良いんだよ!」
怒った時だけ男言葉になる小山
ママ「わたしは警察官という職業を選んだ以上は、女である前にまず公僕であるべきだと思います!」
スルー「それはあんたが、それだけの価値しかないオ・バ・サ・ンだから!
ねえ、英明!早くクビにしちゃいなよ!」
小山「そうね?ぷふっ!
それにしてもああたってお●●いが大きいのね?
丁度あたしの目の当たりに来て吹き出しそう!
ああたは特別に座る事を許可して上げる!」
スルー「デカデカ!
お前が椅子に座るなんて十年は早いのに英明は、本当に優しいね?」
(マリも自分よりデカイ女には威圧感を感じるのか?私を拷問に掛ける前には腰を掛けさせました!
スルーと同じ発言もしました!)
ママ「そういう発言はセクハラにはならないのですか?」
小山「あたしはデカイ女は嫌いなのよ!」
やーさん「デブ専なんですか?」
小山「太っているとか痩せているとかそんな事で女の子の価値は決まらないんだよ!
決まらないんだよ!修二!」
ゼベット「大きくても小さくても太っていても痩せていても仕事さえやってくれれば構わないですけどね?」
小山「まだお前は分からないのか?
先からそういう事を言うとセクハラになると言っているだろう?
★女の子は皆傷つき易くて脆い硝子細工のミッキー・マウスなんだ!★」
やーさん「鼠小僧じゃないんですか?
そいつが泥棒な事は、皆知ってますよ!」
(続く)
タイトル エルネスは掬って来た金魚の中で自分の一番気にいったモノを「あたしのだ!」と宣言しました。
しかしその金魚が先に腹を見せて水槽に浮くと
「独活の金魚、死んじゃつたね?
やっぱり日頃の行いが悪いからだよ!」
笑みを浮かべて言いました!
俳句の先生は「腹を見せ」の部分が理解出来ずに説明するとじゃあ「死んだと書け!」と言われました。
さて先生が直してくれた素直な句は?
明日公開までに考えて見て下さい!
- http://takiji1933.blog34.fc2.com/tb.php/459-d473efd2
0件のトラックバック
中毒になりませんように・・。
>クレオパトラ
はいはい。
>あたしは稲穂!
稲穂だというなら頭を垂れやがれっ!
>あたしは風!
だったらジェット気流に乗ってアラスカまで飛んでいきやがれっ!
>そんなの当然じゃない!女の子なんだから!
「女の子」の定義をお教えください。
>妹の為にラジオ体操の判子をもらってあげる優しいお兄ちゃん
ルール不要かい!
>職場に何しに来てんだよ?
そろそろ鏡に向かって話すクセは直したほうがいいんじゃないかい?
>「花でも金魚でもあんたよりは目の保養になるよ!」
言いたいけど嫌味も通じない相手では甲斐がないというか・・。
>スルー水槽の金魚を掴んで床に叩きつける!
>スルー床の上の金魚を足で踏み躙る
まさかとは思いますが・・・実話ですか?
>小山(おやま)英明
うわ・・・キモっ!
>修ちゃん!それがお兄様に対する口の利き方なの?
・・・・お兄様・・orz
>(職場なんだからそうするのが当たり前なのではないですか?)
公私混同はいけませんからね。
>クビにしちゃいなよ!
そんな権限があってたまるかい!
>憶える必要もないのよ
あるある。
>自分の娘みたいな子にセクハラをするなんて最低ね?
これがセクハラ?もっと酷い事をされて「当然だ!」なんて言われている子もいるのに。
>女の子は皆、心の中に花と星を持っている
スルーでも?
>女の子は存在するだけで男の心に安らぎを与えてくれるのだから
スルーでも?
>太っているとか痩せているとかそんな事で女の子の価値は決まらないんだよ!
一瞬で主義主張を変えるなっての!
>女の子は皆傷つき易くて脆い硝子細工のミッキー・マウスなんだ!
スル(略
>独活の金魚、死んじゃつたね?
・・・邪悪だ・・
>素直な句
これはちょっと難しいですよ。痛みも悲しみも無くどこまでも能天気で、5・7・5無視、「姉」という単語が嫌い・・・
兄と二人で金魚の世話をするのは楽しい
ぐらいの駄作でどうでしょうか?