『
怒りと誇りと』
《
モラン刑事登場!》19
ある日のデカ部屋 電話がなる
ミゲル「はい!一係ですが!」
「
お忙しい所すみません!
ワタクシそちらでお世話になっている山際麗の姉で御座います!
妹が何時もご迷惑をお掛けして申し訳ございません!
本当にあの子は大きいばかりでノロマでドジで、さぞかし皆さんの足を引っ張ってらっしゃる事だと思うと心配で、心配で〜」
エルネスは
自分や自分の娘の事は第三者に対しても自慢するのだからこれは
謙遜でなく私の事を
誹謗・中傷したいだけなのでしょう?
私はそれだけの
価値しかない女だそうです!
「
いえ!いえ!とんでも御座いません!
うららちゃん、みたいな良い子が入ってくれたと一係一同喜んでいる次第でして、はい!」
以外と?如才ないミゲル
「
あたしは喜んでないよ!」
電話に突っ込みを入れるスルー
ミゲル「
うららちゃん!お姉さんから!」
それから耳元で囁く
「
優しそうなお姉さんだね?」
麗の顔色が曇る
スルー「
お前の姉ちゃん!おっちんだ(死ぬ)んじゃなかったのかよ!」
麗が出ると電話の向こうの相手は、
喋り方だけでなく声まで変わる 此処がエルネスの「
世渡り上手」な所だそうですが、
自分の機嫌の悪い時は私に電話を掛けて来た相手に対して無礼な態度を取り折角の仕事の話や苦労して築いて来た人間関係を駄目にしてくれた事も何度もあります! 曰く、「
あたしが何か言わなくても駄目になっていたかもしれない!」
「
あんたさあ、お母さんの世話ヘルパーに任せきりなんだって!」
「
今、仕事中だから!」
「それは
あんたの都合でしょう?」
スルー「
誰何だよ?」
麗 受話器の口の部分を押えると スルーに向かって
「
従姉のお姉さんです!」
スルー「
それだけじゃ分からない!
年齢は?職業は? そいつもお●●いみたいに馬鹿でかくて、髪も汚いの?」
麗 電話に向かい
「
今は仕事中だから後で電話する!」
「
あんた!ヘルパーに家の鍵まで預けているんだって?
あんな仕事をしているの禄な奴らじゃないんだから!
信用しちゃ駄目だよ!」
勝手に喋り続ける従姉
「
まあ、あんたにゃ盗まれるモノは何にもないだろうけどお母さんのお金は、すべてあたしらのモノであんたには何の権利もないんだからね!
一銭でもなくなったら弁償させるよ!」
「
お金なんかいらないけど私だって仕事が忙しいのだから仕方ないじゃない!」
「
あんたみたいな運動神経が鈍い女が、どうして刑事になんかなったのよ?」
「
きゃははは!言えてる!お姉さん!こいつお●●いデカすぎて刑事なのに走れないんですよ!」
声が急に大きくなったのは手放しホーンのボタンを押したからだった
「
あんたトロイから幸子みたいに一月もしないで殉職すると思ったけどよく今まで持ったわね?」
年上の従姉を呼び捨てにする直美
親戚の中での力関係を物語っている
スルー「
こんな奴、じゆんしょ〜
何?やってんだよ?」
声が再び小さくなったのは、スノークが手放しホーンのスイッチを切ったからだった
「
覗き趣味は醜悪だぞ!」
「
何でだよ?
皆だって聞きたいんだよ!」
断定形を使うスルー
「
なあ?ダム!」
(
何で自分に振るんだ?)
と言う顔をしたダム
「
あっしは他人の電話になんて興味ありませんので!」
スルー「
お前!『妹』の事が心配じゃないのかよ?
それに較べて係のお荷物の心配までしてやるクレオパトラ刑事は、本当に優しいね!」
従姉「
真夜中に一人で家に置かれるお母さんの心細さとか一度でも考えた事ある?
もっと想像力を持ちなよ!
それに容態が急変してお母さんにもしもの事があったら責任とか取れるの?」
麗「
施設に預けるのに反対したの姉さんだよね?」
従姉「
あたしは一銭も出さないよ!」
(エルネスが最初に口にしたのもこの言葉でした!)
「
あんた刑事なんだったら新聞くらい読みなよ!
ああいう所は殴ったり蹴ったりとか虐待もするんだよ?
お母さんがそんな目に会わされても良いの?」
麗「
だったら姉さんも少しは協力してよ!」
「
自分の事は自分でせよ!」
相変わらず無粋な突っ込みを入れるスルー
ミゲル「
少しは黙ってられないのか?」
スルー「
人の話に一々口出して来るなよ!」
電話の向こうの従姉も自分の言いたい事を一方的に喋るだけだった
「
仕出しの弁当は塩分が高いからね!
もっとお母さんの口に会うモノを工夫してあげなよ!
それとおむつはいつも乾いた状態にして上げている事!
後ね・・・」
麗「
そんな事出来ない!
毎日お仕事をした上にそんな事まで出来ない!」
スルー「
だったら仕事なんか止めちまいな!」
エルネスはいつもこうして意見だけを言い「なんて気が利くのだろう!」と称賛を受ける人でした!
そしてその両極には、彼女に「気が利かない!」と貶められる人がいました!
実際に動いているのは、その人なのに!!そしてスルーの様な口出しも止められない人でした! 麗「
姉さん、伯母さんが入院した時も一度もお見舞いにも来なかったね?」
従姉「
あたしはお嫁に行った人間だから関係ないね!」
麗「その癖に色々と口は出して来るんだね?」
従姉「当たり前じゃん!実の娘何だから!」
麗「伯母さんだって実の娘と暮した方が幸せだと思うよ!
私なんて居候だもん!」
しっこい様ですが、伯母さんをあの人に替えればエルネスと交わされた会話になります!
私はたけとエルネスから居候と言われました!
従姉「あたしは引き取らないよ!」
「たけが倒れた!」
電話をした時にエルネスに開口一番に言われた台詞がこれでした!
スルー「ちゃんと面倒看てやんなよ!」
麗「うるさい!」
スルー「何だよ?それが先輩に対する態度かよ?」
麗「今、大事な話をしているんです!
お願いだから口を挟まないで下さい!」
スルー「放っとけない!
お前の話は暗すぎ〜!」
ミゲル「それぞれの家庭にはそれぞれの事情があるんだよ!」
スルー「お前の女房が犯罪者の娘だとか?」
ダム「あっしだって色々あってそれに関しては、触れられたくないすよ!」
スルー「黙っていて欲しかったら金出しな!」
その間も電話口で一方的に喋り続ける従姉
「お母さんが女手一つであんたを育てるのにどんなに苦労したと思ってんのよ?
おまけにあんたのその髪の毛の勢であたしやお母さんがどんなに恥かしい思いをしたと思っているの?」
たけに取って私は娘ではなく自分を捨てた男と良く似た女でしかありませんでした!
「おまけにあんたはどんどんどんどん大きくなるしさ!
餌代だって掛かって仕様がなかったんだよ!」
「私、子供の時にお腹一杯食べさせて貰った事なんてないもん!」
それも本当です!
スルー「その割には随分大きくなったね?」
「あんた!そんな事を言うと怒るよ!
あたしはあんたには子供の頃から色んなモノを上げた事忘れたの?」
「でもそれはあんたに取っては何時もいらないどうでも良いモノばっかりだったよね?
あんたが、私から取り上げたモノの数の方がずっとずっと多いんだよ!」
「どうしてそんな嘘がつけるんだかね?
お前が虚言癖があると言われて苛められた理由が良く分かったよ!」
「私の苛められた理由の大半はあんたの事だよ!
あんたが先生に気に入られたくてお友達を陥れたその罪を私は背負わされたんだよ!
まあ、お世話になっている身では文句も言えないから黙っていたけど!」
「お世話になっている身だから文句も言えない!!」
それが小・中学校時代、『居候』の私が『家族』に対して抱いていた感情です!!
「ああ〜、お前なんかと話して飛んだ時間の無駄だったよ!
もう電話して来ないでね?」
「電話を掛けて来たのはあんたでしょう?
それじゃあ伯母さんが死んでも連絡しないよ!」
「縁起でもない事言うんじゃないよ!」
「やっぱりお金だけは欲しいんですね?
大人になって用済みになったから伯母さんも私に押しつけた癖に!!」
昼休み 公園でぽつんと一人座っている麗
「良いか?」
やーさん ジュースを置きその隣に座る
「私にもああいう子供時代が、欲しかったなあ!」
遊んでいる子供達を眺めながらも遠くを見る目つきになる麗
甦る苛めの記憶
犬の首輪を嵌められその先にブロックを二つつけて走らされる麗
「おら!おら!
お●●いばかり揺すってないでもっとちゃんと走らんか?ああ!」
「クラスで100m20秒以上掛かるのなんてお前だけだぞ!」
(注 麗のはブロックを付けたタイムです!)
「赤毛は根性ないね?」
「根性がない!」
と言う言葉に反応してなおも走り続ける麗
やーさん「麗は、何もかも捨てて遠くへ行きたいと思った事ないか?」
麗「あるよ!」
やーさん「麗は何もかも頑張りすぎだよ!
伯母さんの介護だって麗一人で背負わなきゃいけない問題か?
育てて貰った恩だけならもう十分返したろう!」
麗「私だってそう思うよ!でも・・」
やーさん「姉さんの仇だって・・」
麗「それ以上は言わないで!
私だって本当は凄くプレッシャーに感じているんだから!」
やーさん「・・・」
麗「どうせ私はこんな身体だからお洒落も出来ないし、こんな髪の毛だし・・」
やーさん「ばあちゃんが俺の為に残してくれた土地があるんだ!
其処で一緒に暮さないか?
凄い田舎だけどさ!」
麗「其処ってザリガニいる?」
やーさん「た、多分、いるだろうな?
川もあるし!」
麗「行きたいな〜!でも・・」
「あたしは行かないよ!」
何時のまにか後ろにスルーが立っていた!
「て、言うかよ!お前!
何ジュース奢って貰ってんだよ!」
「先輩!どうぞ!
まだ手を付けてませんから!」
麗 ベンチを立つ
やーさん「おい!何処へ行くんだよ?
まだ昼休みはあるぞ!」
麗「伯母さんのオムツを買いに行かないとならないから!」
スルー「死にぞこないのババアに使う金があったらあたしに寄越しな!
パチンコで倍にしてやるぜ!」
麗 一瞬目つきが変わるが無視して歩いて行く
その後を追うやーさん
スルー「やっちゃん!そんなう◎こ臭い女放おっとけよ!
デカ部屋中う◎こ臭くて適わないぜ!」
麗 走り出す その目には涙が浮んでいた
後を追うやーさん 薬局の所で麗に追いつく
「あんな奴の言う事気にするなよ!」
「別に私は大丈夫ですよ!」
麗 鼻をすする
「岩田さん あの人?」
やーさん 麗の示した方を見る
「スルーの親父だ!」
辺りをキョロキョロ見回し挙動不審な岩田軽視
棚から女性用ナプキンを掴むと鞄の中に入れた
(続く)
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きっと、言っている自分が恥をかいているということが分からないのでしょうね。
>自分の機嫌の悪い時は私に電話を掛けて来た相手に対して無礼な態度を取り折角の仕事の話や苦労して築いて来た人間関係を駄目にしてくれた事も何度もあります!
いくら身内とはいえ、やってはいけない限度を軽く超えてますね。こんな奴にまで義理を果たそうとされているのですから、頭が下がる思いです。
>それはあんたの都合でしょう?
じゃあアンタの都合は?
完全に見下してますね。
>一銭でもなくなったら弁償させるよ!
カネカネって五月蝿い奴ですね?そんなに心配ならテメエが責任持って管理すればいいのに。
>あんたトロイから幸子みたいに一月もしないで殉職すると思ったけどよく今まで持ったわね?
人が死ぬって事をどう思っているのか、良く分かりました。
>皆だって聞きたいんだよ!
皆って誰の事?
>あたしは一銭も出さないよ!
>「あたしはお嫁に行った人間だから関係ないね!」
>「あたしは引き取らないよ!」
それなのにクレクレですか?いっぺん張り倒してやりたい気分です。
>「当たり前じゃん!実の娘何だから!」
世話するのは当たり前じゃないとでも?
>「私、子供の時にお腹一杯食べさせて貰った事なんてないもん!」
・・・それなのにたけなんかの世話をして、エルネスなんかにお金を渡されるのですね。なんだか痛々しくなります。
>あんたが、私から取り上げたモノの数の方がずっとずっと多いんだよ!
>どうしてそんな嘘がつけるんだかね?
あ〜もう痴呆が始まってますね。或いは都合の悪い事は全部忘れる病・・です。付ける薬はありません。
>「お世話になっている身だから文句も言えない!!」
家族にこんな事を思わせるような奴等に裁きを!
>もう電話して来ないでね?
入院した方がよろしいのでは?
>大人になって用済みになったから伯母さんも私に押しつけた癖に!!
また利用価値が出来たらそ知らぬ顔で近付いてくる・・・恥知らずが!
>(注 麗のはブロックを付けたタイムです!)
奴等はヒトですか?
>其処で一緒に暮さないか?凄い田舎だけどさ!
おいでおいでw
>「其処ってザリガニいる?」
まずそれですかw
>「あたしは行かないよ!」
ありがとう。俺も連れていかないよ!
>何ジュース奢って貰ってんだよ!
目くじら立てるような事か?
>パチンコで倍にしてやるぜ!
冗談でも許せないけど、こいつは本気で言ってるんだろな・・。しかも返す気は無いと見た!
>辺りをキョロキョロ見回し挙動不審な岩田軽視
>棚から女性用ナプキンを掴むと鞄の中に入れた
まあコイツならやりかねん。それにしても何故こんな物を・・?まさかスルーのため?いやいや、そんな馬鹿な。
そういえば先日、夜のニュースで「わたしのいもうと」の特集をやっていました。終わりの方しか見られなかったのですが、読者からの手紙らしきものを紹介したり、作者に話を聞いたりしていたみたいです。見ておられました?
今日は久しぶりに友達と会って話をして笑って、心地よい疲れを感じます。柚子入り焼酎もいい感じに回ってきたし、寝ます@@