『
怒りと誇りと』
<
スワンとダック> 19
ママ「
皆に紹介するわね!今日からこの係の事務と庶務をやってくれる茅野 久男君!」
久男「
チャオ!かやの ひさおです!
ちゃおと呼んでね!」
ミゲル「
妙に軽いノリだな!
ダム!お前とキャラが、被るんじゃないか?」
不機嫌な顔のダム
久男「
僕は、小さい頃から刑事ドラマが大好きでした!
それで大人になってから警察官の試験を受けました!
筆記では、何時も合格するのに〜」
俯いて笑いを堪えている麗
「
どうしたの?」
麗を肘で突くスワン
「
先輩!ムンク知っていますか?」
「
さ・け・び?
確かに似ているわね?」
スワンも笑いを堪える
久男「〜
そしてようやく気がついたんです!
僕が、なりたかったのは刑事でなくお茶くみだって!」
スノーク「
宜しいんじゃないですか?
今までこの仕事は、女性にしか解放されていなかったけど男女機会均等なんですから!」
ゼベッド「
変にチャラチャラとした女の子に入って来られるより良いじゃないのかな?」
「
俺は、女の子の方が良いですけどね!
正常な男ですから!
三蔵さんは、お歳の勢であっちの方も駄目なんじゃないですか?」
「
女の子は目の保養になるんです!
アハハハハ!」
扉が、開いて千田、坂田、杜松、棚かが入って来る
杜松「
あんたの勢で一人の女の子が、職に付く機会を奪われたの!
反省しなさい!」
「
僕はちゃんと試験を受けて入って来たんですよ!
何の問題が、あるんですか?」
棚か「
それでも君が、入った為に一人の女性が、職業選択の自由を奪われた事は、事実だ!
ワタシは、そもそも女性は全員無条件で合格させるべきだと思っている!
男なんて二の次、三の次で良いんだ!
その当然の事を主張したが為に不当に解雇になった!
そんなワタシを何故応援しないんだ?」
ダム「
そんな事を鵜呑みにしていたらあんた解雇以前に採用されなかったんじゃないすか?
あっしもですけど!」
ゼベッド「
それにお主は、自分が後回しで良いと言うのではなく、得となる事ならまず真っ先に食らいつくな?
お主らと女の子だけしか良い思いの出来ない社会を作ろうとしてるんじゃないのか?」
千田「
だったら三蔵さんも仲間に入れて貰える様に努力すれば良いじゃないですか?」
ゼベッド「
どうやらワシとお主とでは、努力と言う言葉の意味が違っている様じゃな!」
坂田「
千田ちゃんは、向上心の塊なんです!
アハハハハ!」
スワン「
人が、努力して得たモノを横取りするだけで自身が、努力をしている様には、見受けられませんが!」
杜松「
女性の敵は黙ってなさい!」
麗「
何故女の子と言うだけで何の努力もしなくても恩恵が、得られるのですか?」
杜松「
女性の敵2号!
あんた外見だけでなく喋り方も凄く不愉快なのね?
不潔な女!」
ママ「
貴女が、女性の代表と思っている人は、少なくとも此処にはいないわ!
二人は、まったくの部外者!
後の二人は、他所の部署の人間!
この部屋から出て行きなさい!」
杜松「
あたしは、間違っていると思う事は例え命令でも従わないの!」
やーさん「
お前ら好い加減にしろ!
モラン、や、山際君は嫌らしい女なんかじゃない!
大体、あんたらの考えでは、女にお茶くみをやらせるのは差別なんだろう?
だったらその仕事に男が、ついて何の問題がある?」
久男「
僕はお茶くみでも何でもやります!
お茶くみを命じられたら美味しいお茶を入れる様に努力します!」
坂田「
お茶くみなんて男の仕事じゃないんだ!
恥かしくないのか?久男!
アハハハハハ!」
ダム「
お茶くみも嫌だ!
他の仕事もやりたくないと言う女の人の何に給料払うんすか?」
杜松「
自分で考えなさい!」
「
何?」
「
何すか?」
やーさん、ダム同時に立ち上がる
千田「
女性じゃないですか?」
ダム「
女性なら何やっても良いんすか?」
坂田「
お前の様な奴を女の腐った様な奴と言うんだ!
勝!アハハハハ!」
ミゲル「
その言葉は、女性差別とはならないのか?」
棚か「
そんな事は、小さな事何だ!」
やーさん「
あんたらに取って小さな事が、別の誰かに取って大きな事であるかもしれないと言う想像力を持った事は、ないのか?」
棚か「
そんな事は答える必要がないんだ!」
やーさん「
お前とは、話していない!
杜松!答えろ!」
千田「
岩田さん!お前なんて言い方は止めましょうよ!
それと命令形も失礼ですよ!
もっと口の利き方に気をつけましょうよ!」
ダム「
それじゃあ、あんさんの所の係長さんはどうなんすか?」
棚か「
全然、別の二つの事を〜」
やーさん「
外野は、黙ってろ!
杜松!答えろ!」
「
それなら守備のない野球は?
アハハハハハハ・・・」
やーさんの目付きの鋭さに腰砕けになる坂田
杜松「
そうね?答えようと思えば簡単に答えられる問題なんだけどね!」
やーさん「
だったら答えろ!
何故、男のお茶くみがいるとそれが、女の子の職を奪う事になるんだ?」
杜松「
それは言ったかもしれないけど、小さな事でどうでも良い事なの?
あたしの言いたい事は、もっと大きな、大切な事なの!」
やーさん「
その大切な事とは、何なんだ?
答えろ!」
杜松「
まあ、答えようと思えば簡単に答えられるんだけどね!」
やーさん「
だったら答えろ!」
杜松「
そのくらいは、自分で考えなさいよ!」
書いているウチに馬鹿らしくなりましたが、杜松との話し合いは何時もこんな感じでした!
久男「山際さん!お茶入れましょうか?」
「良いわ!私は、これがあるから!」
麗、ペットボトルを掲げる
少し寂しそうな顔をする久男
「ジュースくらい買えよ!」
ペットボトルを振ってみせるスルー
麗の目付きが変わる
その変化に気づいたダムと久男
まったく気がつかないスルー
盲腸に限らずこういう悪戯?をする人がいます!
「私は、人生を共に捨てる覚悟があるの?」
と思うのですが、相手は言います!
「コミニュケーションも取れないのか?」
笑いを取りたいなら自分のジュースの缶を振って見せれば良いのではないですか?
「そうだ!あっしにもう一杯お茶をお願いします!」
その場を取り繕うとするダム
「お茶くらい自分で入れろよ!
あたしは、一杯一万円の珈琲しか飲まないんだけどインスタントで我慢してやるよ!
早く入れなよ!」
ダム「あんた!兄さんそっくりですね?
インスタントの珈琲が一万円だと言われたら払うんすか?」
スルー「何で女の子が金なんか払わないといけないんだよ!
あたしは買い物したって金なんか払った事ないぜ!」
ダム「それってもしかして泥棒ってやつすか?」
父・軽視の顔を思い浮かべドキリとする麗
スルー「おい!お前!ボサッと突っ立つてるけどあたしの珈琲は、どうしたんだよ!
マゴマゴしてると金払わないぞ!」
久男「お金なんて最初から払う気もない癖に!
僕は1係の所属だから2係の人にはお茶は、入れません!」
スルー「何?それじゃあお前掃除当番じゃないとゴミを拾わないのかよ!」
麗「掃除当番じゃなくてもゴミを拾えと言うのは、掃除当番をサボる人の理屈でしょう?
ゴミを拾って上げた所で誉めて貰える訳じゃないし!」
回想
石田刑事、婦警達とふざけながら歩き、煙草の空き袋を廊下に捨てて行く
それを拾った麗
松尾「ゴミ散らかさないでくれる?」
麗「ゴミを捨てたのは、あんたの部下だろ?
見てなかったのかよ?」
松尾「あのさあ!廊下はさあ!ゴミ箱じゃないんだよ!」
石田、ちらりと振り向くが、何も言わずに去って行く
会議の後、1係の使った灰皿を片付けている麗
その上に2係の使った灰皿を乗せる千田
麗の目付きが、変わるが、気づかない
「ついでだから良いじゃないですか?
もしも俺なら持って行けと言われたら持って行きますけどね?」
「ゴミ屋!
これも捨てておけ!」
松尾、麗にゴミを投げつける
石田も無言のままゴミを捨てニャリと笑う
振り向きもせずにゴミを捨てる金田
床にゴミを叩き付けようとしたが、歯を食いしばり思いとどまる麗
ゴミを大急ぎでビニール袋に入れると石田の後を追いかける
「待って下さい!石田さん!
一週間前に貴方はゴミを廊下に捨てましたね?
私は、ゴミを拾った事を理由に松尾係長に叱られました!
一旦振り向いてそれを目にしながら何故、貴方は黙って行こうとしたのですか?」
「お前の掃除の仕方が悪いんだよ!」
「私は何時石田さんが、実はワタクシがと言ってくれるか?
ず〜っと待っていたんですよ!」
「ゴミくらい良いだろう?
うわあ〜!」
石田椅子を振り回して暴れる
松尾「お前は、石田ちゃんを傷つけた!」
坂田「お前が、ゴミを持って行けば次は、必ず石田ちゃんが持って行くんです!
アハハハ!」
「今持って行かない人が、次に持って行くとは到底思えないのですが、それにどうしてゴミを捨てた方が、ちゃんでゴミを拾った方がお前何ですか?」
千田「そんな事は、どうでも良いじゃないですか?
ゴミくらい持って行って上げなさいよ!」
「そういう貴方は、どうしてゴミを持って行かないのですか?」
千田「俺は命令を受けてませんからね?
でももし命令を受けたなら文句を言わずに持って行きますけどね!
ゴミくらい!」
「たかがゴミでも私には、どうしても譲れない問題なんです!」
「たかがゴミでも私には、どうしても譲れない問題なんです!」
麗の目には、涙が浮んでいた!
「僕には、山際さんの気持ちが、良く分かりますよ!
僕も決して掃除当番をさぼった事がない人間でしたから!
山際さん!僕の話を聞いて下さいますか?」
久男の目にも涙が浮んでいた!
「聞くだけの価値がない!
どうしても聞いて欲しいなら金出しな!
て言うかお前らバカじゃない?
あたしは掃除当番なんてした事ないけど叱られた事ないよ!
日頃の行いが良いからね!」
(続く)
ゴミのお話も実話です!
この後に及んで尚且つたかがゴミを持って行かなかったのです!
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ダムのライバル出現?
>チャラチャラとした女の子に入って来られるより良いじゃないのかな?
マトモな女の子ならいいけど、マトモじゃない「女の子」ばかりですからね。
それならいっそ居ない方がマシというもんです。
>その当然の事を主張したが為に不当に解雇になった!
じゃあ解雇も本望ですね?
>千田ちゃんは、向上心の塊なんです!
こんな奴等に向上心だのプライドだのと格好良い台詞を吐いて欲しくないです。
>あんた外見だけでなく喋り方も凄く不愉快なのね?
また上っ面だけの批判かよ。
>「あたしは、間違っていると思う事は例え命令でも従わないの!」
じゃあお前の命令にも従う必要は無い。
>お茶くみなんて男の仕事じゃないんだ!
じゃあ女の仕事?
差別だ!・・とか言われたいのかな?
>「自分で考えなさい!」
お前が考えろ!と言ってやりたい。
いや、それより殴りたい。
>「まあ、答えようと思えば簡単に答えられるんだけどね!」
これも実話ですか。
いい年したババアがこれでは恥ずかしいにも程があります。
>人生を共に捨てる覚悟があるの?
こんな酷い奴等が当たり前のように存在する場所を知らなければ、ここまで思い詰める事は無かったのかもしれませんね・・。
>一杯一万円の珈琲
それは本当に珈琲?
一万円と言えばさも高級そうに思えるという思いつきだけですね。
>父・軽視の顔を思い浮かべドキリとする麗
以前出てきたシーンに関係があるのかな?
>「何?それじゃあお前掃除当番じゃないとゴミを拾わないのかよ!」
掃除当番でもサボるのがGJだと思っているような奴がよく言う。
>松尾、麗にゴミを投げつける
>石田も無言のままゴミを捨てニャリと笑う
>振り向きもせずにゴミを捨てる金田
ここらへんも実話ですか?
暴力の嫌いな(?)俺でも犯罪者になっていると思います。
>次は、必ず石田ちゃんが持って行くんです!
そんな殊勝な性格かよ?
それなら最初から自分が行くと言ってるはずですね。
>でももし命令を受けたなら文句を言わずに持って行きますけどね!
言葉が上手く出ない代わりに手が出そう・・。
>この後に及んで尚且つたかがゴミを持って行かなかったのです!
よく我慢しましたね?
こんな奴等が近くにいなくて良かった・・。
何をしてしまうか分かったもんじゃありません。