『
怒りと誇りと』
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スワンとダック> 21
炒飯を嬉しそうに頬張る一彦
麗「
外でお食事をする時に、居候の私は、お留守番だったけど一度だけ伯母さんの気まぐれで中華料理屋に連れて行って貰ったの!
好きなモノを注文して良いと言われたけど遠慮して一番安いラーメンと言ったの!
だって居候ですモノ!
『みっともない!』
伯母さんに叱られたわ!
だから炒飯を頼んだの!
隣の人の食べている炒飯の卵が、ふっくらとしてとても美味そうだったからなの! でもお従姉さんは、大きな声で叫んだわ!
『炒飯なんて他の客の残した御飯で作るんだよ!』
お店中の客が、振り向いたわ!
その時も『お前の勢で恥をかいた!』
私が、叩かれたわ!
それからは、何を注文しても必ず何か文句を言われたわ!
だから結局、お従姉さんに決めて貰ったの!
それなら彼女も満足するだろうと思って!
それでも言われたわ!
『そっちよりこっちの方が、センスが良いって!』」
麗だけでなくムンクの目にも涙が浮んでいた
「
あいつもそういう女でした!
だから俺も何時しか一番食べたくないモノを注文する様になりました!
それならケチをつけられてもそんなに腹が立ちませんからね!
それからは、食べたくない順に商品を注文して行きました!
何を頼んでも必ずに文句は言いますからね!
こうなったら根競べです!」
「
私、高校生の時に中華料理屋でアルバイトしたの!
こんな髪と身体だからチエーンの所は、駄目だったわ!
すべてのメニューと値段を憶えて行ったけど面接では、不合格だったわ!
でもやっと一件の小さな店で努力家である事を認めて雇ってくれたわ!
そこで炒飯の作り方を教さわり、お従姉さんの前で作って見せたわ!
余った御飯なんか使っていない事を証明したかったの!
でも言われたわ!
『お前の行った店が、例えそうだったとしてもそれは特殊なケースで日本中の他の店は、全部余った御飯を使っているんだって!』」
「
実際に確かめた訳でもないのにそういう事を言う人っていますね?
あいつもそうだったし、志田先輩もそうです!
この間、僕が、一人でラーメンを食べていたらあの人が、入って来て言いました! 『お前、良くこんな汚い店で食えるな!
あたしなら金を貰っても食ってやらないぜ!』
そして僕の注文した品の一つ、一つに文句をつけて来ました!
『こんなの食ってるから女にモテナイんだ!』とか
『こんなの食ってるから彼女が出来ないんだ!』とか!」
麗「
人の料理を手掴みで食いながらでしょう?」
ムンク「
そうです!そうです!
さすがに僕も怒りました!すると・・・」
麗「
お前は、コミニュケーションの取れない奴だ!」
ムンク「
はい!」
麗「
人の頭を叩いて笑いを取る『下町』のお笑いが、最高と言う方ですから!
私は、そういう感覚の人は、許せない!
それから言われなかった? 『
外国の子供に想像力を持て!』」
ムンク「
そうです!そうです!
そうでした!」
麗「
何が、外国の子供よ!
目の前にいる日本の不幸な子供の事も分からない癖に!
お従姉さんも外国の子供とか言うお話が、好きな人だったわ!
だから私の事は苛めても良いんですって!
私、一度だけお従姉さんを殴った事が、あるの!
大人になってからだけど一緒に食事する機会があったんだけど娘が、炒飯を注文するのを許したの!
しかも『やっぱりウチの子はセンスが良い!』と言いながら!
何の為に私が何年もの間苦しんで来たと思ってるのよ!」
ムンク「
そのくらいじゃモランさんの気も晴れないですよね?
僕は、大人になってからは、あの人とは、一度も会っていません!
結婚式にも呼ばれませんでした!
呼ばれても行きませんでしたが!」
麗 肯きながら
「
一彦君!ギョーザも食べない?」
一彦「
お姉ちゃん!僕もうオバチャンの所に帰るの嫌だよ!」
麗「
大丈夫!一彦君の仇は、私が取って上げる!
今度という今度は、あいつの事を許さない!」
ムンク「
でもこの子は、どうするんですか?
今夜、一晩くらいならまだしも明日も僕達は、仕事があるしまさか、スルーさんみたいに休む訳にはいかないでしょう?」
麗「
とりあえず落ち着くまでは、
『おふくろが預かってくれる!』
湊さんと約束を取り付けてあります!」
「おい!誘拐犯!
身代金払えよ!」
スルーに話掛けられ目付きの変わる麗
「先輩!一彦君に折檻を加えたって本当ですか?」
「それじゃあ、戦前の憲兵や特高警察には、何故文句を言わないんだよ!
白状させる為なら何やったって良いんだよ!
それが正義なんだよ!
ギャハハハ!」
「一彦君のお母さんが例えお金を残したとしてもそれは、先輩には、貰える資格がない物なんですよ!」
「何で?一彦は、男!
あたしは女の子!
奢るのは当然じゃん!」
「先輩は、中学の時も自分達に奢らないからと言ってH紀さんや鈴木さんをリンチに掛けたそうですね?」
「男の癖にしゃき〜っとしないからそのひん曲がった根性を叩き直してやったんだよ!
一彦も同じ!」
「一彦君を引き取ったのもそれが、目的なのですか?」
「当たり前じゃん!
やっちゃんだってそう言ってたよ!」
「ユルセナイ!」
「大体、一彦もお前と一緒で捻くれてるんだぜ!
幼稚園でも絶対に他のガキに玩具を貸さないんだってよ!
あたしが、先公に文句言われたんだからその慰謝料も払って貰わないとね!
ギャハハハ!」
「先輩は、他の子の玩具まで取り上げたと自慢してましたね?」
「それはあたしが、持っていた方が相応しいからだよ!」
ムンク「玩具をたくさん持っている子が、何故一つしかない子の玩具に触りたがるんですか?
一彦君が、お母さんに買って貰った一つしかない玩具を貸したくないと思うのは、当然です!」
(Q 当然では?)
「お茶くみの癖に黙ってろよ!」
「私は、先輩に決闘を申し込みます!」
「親が子供に躾をしたからって赤の他人のお前にとやかく言われる事は、ないんだよ!」
「先輩!勝負して下さい!」
「どうせ、口だけ根性もない癖に!
お前みたいなお●●いだけの女、怖くないよ!
ベロベロバー!」
言いながらも後ずさりをするスルー
「逃げてるのは、お前の方だろ?
お袋が、一彦君をお風呂に入れたら全身瑕だらけ!
あんな事をするなんて俺もお前を許さない!」
何時になく真剣な表情のダム 扉の前に立ち塞がる
「な、何だよ?お前達、一人の女の子を大勢で苛めて!
卑怯だと思わないのか?」
ダム「卑怯は先輩のお手の物でしょう?」
スルー「誰か二係の奴らを呼んで来いよ!
あいつらは、クズと違って皆、女の子の味方だからね!」
スノーク「少なくとも此処には、君の味方は一人もいない様だな!」
反対側の扉を開けてやーさんが、入って来る
現場の不穏な空気を察し
「サナエが、また何かやらかしましたか?」
やーさんを睨みつける顔のカットバック
「やっちゃん!助けて!
皆で何の罪もないあたしを苛める!」
やーさんの後ろに隠れるスルー
「サナエのやった事は、すべては亭主である俺の責任だ!
スマン!」
ダム「あんたがいくら謝ってもすまない事をこの女は、仕出かしんだよ!」
「お前も共犯なんだから黙ってろよ!」
スルーに掴みかかる麗
「俺の女房に何をするんだ?」
つかみ合いになるやーさんと麗
やーさんの肩を叩いたのは、ミゲルだった
「俺達のうららちゃんに何をするんだ?
君の相手は、俺がしよう!」
睨みあう二人
「何やってるの?貴女達?」
扉を開けてママ、ゼベッド、スワンが入って来る
すべてを察したゼベッド やーさんに向かい
「ワシのもう一人の娘にまで傷を付けたらワシも黙ってはおらんぞ!」
スワンの回想
「春雄を苛める奴は、俺が相手だ!」
弟の前に両手を広げて立ち塞がる少年時代のやーさん
電話が、鳴る
「何?中学生が喧嘩で刺し殺された?」
電話に出たのは、スノークだった
「うららちゃん!こんな奴は、放って置いて行こう!」
ミゲル、麗の肘を抱えて部屋から飛び出して行く
他のメンバーも続く
やーさんも飛び出そうとしたが、目の前で扉を閉められる
暫くは立ち尽くすやーさん
(疎外感が、出てませんか?)
「ねえ?やっちゃん!ヤンキー中学生が、一人くらい殺されたって良いじゃん!
それよりMrD行こう!」
腕に絡み付いて来るスルー
「まだヤンキーと決まった訳じゃねえ!」
やーさん、スルーの腕を解いて出て行く
後に残されたスルー
「ちえっ!昔はこの係も一つに纏まっていたのにあのデカイ女が来てからすべてが、狂って来たんだよ!
大体あいつはチームワークをなんだと考えているんだよ!
もっとルールを教える必要が、あるな!」
スルーを叩こうと立ち上がったママ
しかし先に手を出したのは、ムンクだった!
「あんた最低ですね?
あんた程、最低な人はウチの姉さんくらいしかいませんよ!」
「何?お前、セクハラで訴えるぞ!」
(続く)
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自己中心的な考えで人を殴ったり嫌がらせしたりするのはそんなに楽しいのでしょうか?
理解不能です。
>『炒飯なんて他の客の残した御飯で作るんだよ!』
知らなくても断定ですか。
◎将がそうだという噂は聞いた事がありますが、見たわけではないですからね。
>一番食べたくないモノを注文する様になりました!
何故子供がここまで気を使わないといけないのでしょうか?
子供に気を使う事を強制する大人っていったい・・。
>お前、良くこんな汚い店で食えるな!
手掴みで食いながら?w
育ちの良いお嬢様は訳が分かりません。
>「お前は、コミニュケーションの取れない奴だ!」
つまり何でも笑って我慢しろと?
自分は何一つ我慢しないのに。
>『やっぱりウチの子はセンスが良い!』
炒飯=センスが良い・・・?
全く意味が分かりません。
何が何でも人を貶し身内を誉める・・ただそれだけの事ですね。
殴ったってかまいやしませんよ。
>白状させる為なら何やったって良いんだよ!
地獄に落ちろ!
>やっちゃんだってそう言ってたよ!
罪を分散させようってか?
テメエの始末ぐらいテメエでつけろっての。
>お母さんに買って貰った一つしかない玩具を貸したくない
もちろんです。
でも、このクズ共はそれを取り上げるのが面白いという考えなのでしょうね?
>サナエのやった事は、すべては亭主である俺の責任だ!
> スマン!
潔いと言えるのかもしれませんけど・・・子供のためを思えばコイツはボコボコに殴ってでも分からせないと。
やーさんも空気を読めなくなってきている?
>大体あいつはチームワークをなんだと考えているんだよ!
こいつに言葉の意味が判ってるとは思えません。
>「何?お前、セクハラで訴えるぞ!」
この何かというと「セクハラ!」と騒ぐのはどうにも許せませんね。
悪い事を悪いと咎めたらこっちが悪いと・・?
女だから何?って感じです。
こんなものは正当な権利でも何でもなくて、ローカルルールの免罪符みたいなもんです。
馬鹿馬鹿しくてそんなルールには従えませんね。
日本はどこまで落ちていくつもりなんでしょう?