ララの後に担任になったのが、F島先生でした。
元々は、別の学年の別のクラスの担任をしていましたが、一月もしないうちに学校に来なくなりました。
「
あたしも長い間には、色んな学校を見て来たけどこんな柄の悪い小学校は、始めて!
こんな学校には、ボクちゃんを通わせられないわ!」
お母さんが、校長室に来て言ったそうです。
ボクちゃんと言うのは、息子の呼称です。
(
大久保清?)
当時、ボクちゃんは、30半ばを過ぎていました。
「
仕方ないな!」
例の校長先生は、頭をかいて苦笑いをしただけでした。
F島先生のお父さんは、もう亡くなっていたけど、嘗ては、校長と同じ学校で共に教壇に立っていたそうです。
校長先生は、ボクちゃんを
下の名前で呼んでいました。
お母さんも戦前は、
訓導をなさっていたそうです。
ボクちゃんは、母を
ママ上様と呼んでいました。
(
忍者服部君?)
「
学校に来て商売しちゃ駄目よ!」
4年3組の教室を訪れたママ上様は、言いました。
「
オバサン誰?」
男子の一人が、訊ねました。
首子「
失礼な人ね?F島先生のお母様をご存じないの?
F島先生のお父様は、以前、ウチのパパと同じ学校にいらっしゃった事もあるのよ!」
ポケット「
君は、そうかもしれないけど僕は、F島先生自身を知らないよ!
すぐにいなくなっちゃったから!」
一部の男子の間から笑い声が、起りました。
「
パンパン!お前が、言わせてるんだろう?」
ママ上様の顔色が、変わりました。
「『
男を手玉に取ってクラスにいらぬ波紋を起こす!』
W先生が、仰っていた事は、本当だな!
W先生を、学校から追い出したのもお前だよ!」
S恵「
●美ちゃんは、そんな子じゃありません!
オバサンは、W先生の事もお気に召さなかったんじゃなかったのですか?」
「
それは、ガマ口の考えでしょう?」
首子の言葉に
女子達から歓声が、上がりました。
「
学校を途中で辞めるなんて無責任極まりない!
戦後の子供を甘やかす教育が、そういう大人になりきれないこども教員を生み出したんだ!」
W先生が、学校を辞めた時にママ上様は演説をぶちました。
(
それをなさっていたのは、校長先生や貴女の旦那さんじゃないのですか?
それに自分の息子さんは?)
マ「
お前!ガマ口の孫娘だな?
今の日本が、悪くなったのは、お前の爺みたいな堕落した警察官が、いるからだよ!」
S「
あたしは、お祖父ちゃんの事を尊敬しています!」
マ「
そう思っているのは、お前だけで町中の子供達は、お前の爺をただの金蔓としか思っていないんだよ!」
女の子を中心にしてクラスからは、拍手が、起りました。
「
私も、大◎さんの様な警察官になりたいと思っています!」
マ「
なれる訳ないじゃない!赤毛なんて!
まず第一にあたしが、反対するね!」
ポケット「
オバサン!人の事あれこれ言う前に自分の息子さんの心配をなさったらどうですか?」
マ「
なんやて?そうだ!思い出した!
お前!ピンクのカーネションだろ?」
「
ちゃんと花の色分けは、したんだろうね?」
W先生が、いる頃からママ上様は、3組の学級運営にも口を挟んで来ていました。
「
どうにでも好きになさって下さい!
あたしには、こんなクラスに構っている暇なんてありませんから・・・」
W先生は、既に学級運営に見切りを付けて資格試験の勉強に夢中でした。
授業は、行われず、ずっと
自習でした。
「
やる気が、ないならさっさと辞めろ!
皆が、迷惑する!」
怒鳴られてもW先生は、本から目も上げませんでした。
その頃は、もうボクちゃんは、
登校拒否になっていました。
「
可愛いボクちゃんを苛めた奴らの顔なんて見たくでもない!」
ママ上様は、息子の担任していたクラスには、近づこうともしないのに他所のクラスを訪れては、何にでも口を挟んで来ました。
「
●小の将来が、心配でならない!」
何処かの知らないお婆さんが、来て何かを喚いているけど誰? その正体を知っていた人は、多分少ないと思います。
「
ちゃんと白とピンクの区別をしっかりつけろ!
教えただろ?」
「
ですからお好きになさって下さい!」
W先生は、相変わらず本から目も上げようともしませんでした。
「
オバサマ!この子は、本当は、ピンクですよ!」
首子が、目の前でポケットのカーネーションに色を塗りました。
「
あんた達!先から黙って聞いていればF島のオバサマに対して失礼じゃない?
ウチとは、家族ぐるみの付き合いをしているのよ!
オバサマは(ボクの下の名)お兄ちゃんのクラスだけでなく3組の事まで心配なさってわざわざ足を運んで下さったのよ!
どうしてお礼の一つも言えないの?」
あちらのクラスに新しい担任が、決まった事を知ったママ上様は、激怒しました。
「
あたしは、聞いてないよ!
ボクちゃんを差し置いて勝手な真似をするんじゃねえよ!」
怒鳴り込まれた校長は、たじたじだったそうです。
「
ですけど、何時までもクラスを無政府状態に置いて置く訳には、いかないので・・・」
(
無能な指導者を置くよりは、無政府状態の方が幾分かマシな場合もあるのでは?)
「
あくまでボクちゃんが、主役である事を忘れるんじゃないよ!」
夫の嘗ての部下の確認を取った
元訓導は、そのクラスの学級運営に口を挟んで行きました。
「
おい!臨時!ボクちゃんが、いた頃は、そんなやり方をしていなかったぞ!」
「
臨時!そんな教え方じゃとても金は、払えないぞ!
お前!産休だからと言って仕事を舐めてるんじゃねえぞ!」
「
嗚呼!下手糞で見てられないよ!
どけ!臨時!あたしが、代わるよ!」
新しい担任さ◎子先生は、「
とても良い人だったのに!」
そのクラスの子達は、証言していました。
首子「ブラ子達も署名とカンパをするのよ!」
S恵「その呼び方は、辞めろ!
言わなかった?」
首「ブ・ラ・子!
どうしてあんた達は、何時も勝手な真似ばかりするのね?」
ポケット「それって子供の僕達が、しなきゃいけない事なの?」
首「4年生にもなって何甘えた事を言っているのよ?」
休んでいるボクちゃんにも毎月、給料は、支払われていました。
9歳の私から見ても理不尽な事でした。
しかしママ上様は、それだけでは、満足が行きませんでした。
「何でボクちゃんのボーナスをカットしたんだよ?
「そんな事、ボクに言われても・・・」
校長は、嘗ての上司の妻には、逆らえませんでした。
「ボクちゃんのボーナスを満額出せ!」
ママ上様は、同僚教師達から署名とカンパを集めて歩きました。
「あたしのパパも教師です!
これは、あたし達に取っても他人事では、ないのです!」
首子は、同級生から署名とカンパを集めて歩きました。
S恵「Y本さんに取っては、そうかもしれないけど、どうしてそれを一般化しようとするの?」
「ガマ口は、自分さえ良ければ良いの?
それじゃあ、ガマ口は、自分のお祖父さんが、警察官だからって皆が、警察官の孫の気持ちになって考えなければいけないとでも言うの?
もっと想像力を持ちなさいよ!」
こんな首子が、何故、論客とか頭が良いとか称賛を受けるのか分かりませんでした。
首子の目的は、当然お金の方でしょう?
勿論、着服する為です。
しかし、彼女の思った程には、お金は集まらなかった様です。
「ブラ子は、どうしてあたしの邪魔ばかりするのよ?」
首子は、それさえも私の勢にしようとしました。
そしてそれは、私に対する苛めの口実とされたのです!
ララ先生は、ただの通り雨だった!
彼女が、去った後に思おうとしました。
その気持ちを詠んだのが、タイトルです。
後からもっと大きな嵐が、来る事は、その時は、知る由もありませんでした。
「いくら組合の後ろ盾が、あっても半年も休んでいる人にこれ以上給料を払い続ける訳にいかない!」
今のままの状態が、一生続くと信じていた母子に取っては、寝耳に水だった様です。
ママ上様は、校長室に乗り込みましたが、この人には、元々なんの権限もありません。
「仕方ない!戻ってやるか?」
重い腰を漸く上げたボクちゃんでしたが、元のクラスの保護者が、受け入れを拒否しました。
「さ◎子先生のお蔭で漸くまとまりのあるクラスになった!」
彼女は、父母の信頼も厚かった様です。
ボクちゃんは、先生が、授業をする教室に行って椅子を振り回しました!
さ◎子先生が、生徒を守る為に正面に立った為に二人の評価には、また差が、生じました。
にも関わらずママ上は、まだ喚き続けました。
「お前が、臨時なんだから辞めろ!
ボクちゃんは、親の代からの教師なんだからね!」
さ◎子先生は、優秀な成績で、教員試験に合格したのにコネが、ない為に穴埋めの臨時教員としてしか採用されなかったそうです。
ママ上様は、渋々ながらも無政府状態となった4年3組の担任を引き受ける事を承諾しました。
ボクちゃんは、何一つ、自分で決定する事が、出来ませんから。
ただ一つ条件を出しました。
「パンパンとガマ口とチビを外せ!」
「義務教育なんだからそんな事出来る訳ないじゃないですか?」
「どうせ三人とも欠損家庭だろう?
ボクちゃんとどっちが、大切なんだよ?
S恵さんも、2年生の時にお父さんが、勤務中の事故で亡くなっています。
「おかずといた為にあたしは、たった7年のお父さんとの思い出にまで後ろ暗さを感じさせられたんだよ!」
後に彼女に言われました。
「特に赤いのは、親にも全然愛されていないと言うから安心じゃないか?」
「ボクは、あの子のあの目が、怖いんです!
O先生だって あの子を突き過ぎた為に学校を追い出されたのです!
今度は、ボクだって学校を追い出されかねない!
こればかりは、いくらF島先生の奥さんや坊ちゃんの頼みでも聞けません!」
「確かに青い目なら聞いた事が、あるけど赤い目なんて聞いた事ないね?
あいつは、何人なんだよ?
いずれにしたっていくら身体が、大きくたって所詮は、ガキだろう?」
「ボクは、米◎先生よりもO先生よりもF島先生よりも君の事を一番理解していたんだよ?
そのボクに対してどうしてそんな仕打ちをするんだ?」
後に校長先生は、言いました。
それは、ある意味当たっていたのかもしれません。
でもそれを承知の上で私を追いつめた罪は、大きいと思いますよ!
以来、4年3組の教卓の隣には、ママ上様の椅子が、用意されました。
それでも私達、三人の為に妥協してやったのだそうです。
ボクちゃんが、ママ上様の耳元に手を当てて喋った言葉をママ上様が、翻訳する形で授業は、進められました。
「本当ならあたしの分の給料だって請求出来るんだよ!」
笑止千万な主張ですが、それを何故私に向かってだけするのですか?
ボクちゃんが、直接自分の意思を表明する事もありました。
「このクラスのレベルは、本当に低いな?
これでも4年か?」
♀「担任の先生だって3回も変わっているし、禄に授業もして貰えなかったんだから仕様がないじゃないですか?」
「そんな事は、言い訳にはならねえんだよ!」
♂「自分だって休んでいた癖によお!」
「休んでいたと言われた!
うわあ〜!」
「こんなやり方は、誰が決めたんだ?
俺は、聞いてないぞ!」
♂「先生!後から来たんだから仕方ないじゃないですか?」
「俺は、お前らの何倍も生きているんだ!
うわあ〜!」
その度にボクちゃんは、椅子を振り回しました。
まるで石田の様な教師でした。
児童達の中にもそれが、分かっていてボクちゃんを挑発するモノもいました。
それで授業が、中止になりましたから・・・
(続く)
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>こんな柄の悪い小学校は、始めて!
たぶんそこは合っていると思いますけど。
>こんな学校には、ボクちゃんを通わせられないわ!
・・・誰もいないところでなら、息子を何と呼ぼうが勝手にすりゃいいけど、人前で自分の息子の事をボクちゃんは恥ずかしいな〜。
>当時、ボクちゃんは、30半ばを過ぎていました。
いや〜・・こんなヤツ本当にいるんですね?
>ボクちゃんは、母をママ上様と呼んでいました。
キモッ!
なんか色々浮かんできて吐き気が・・。
>僕は、F島先生自身を知らないよ!
きついなw
でも言いたくもなりますわな〜。
>W先生を、学校から追い出したのもお前だよ!
気に食わないヤツを追い出してくれたんだから礼ぐらい言えっての。
>戦後の子供を甘やかす教育が、そういう大人になりきれないこども教員を生み出したんだ!
今日の「お前が言うな!」ですね?
>今の日本が、悪くなったのは、お前の爺みたいな堕落した警察官が、いるからだよ!
何をしたと言いたいのかな?
堕落というなら、教育者の堕落の方が深刻だけど。
>「ちゃんと花の色分けは、したんだろうね?」
なんの理由があって色分けをする必要があるのか説明してみろ。
バカボンちゃんは黄色とか、そういうのも分けやがれ。
>他所のクラスを訪れては、何にでも口を挟んで来ました。
そもそもこのババアは何の権限があってしゃしゃり出てくるのでしょうか?
>「オバサマ!この子は、本当は、ピンクですよ!」
お願いですからコイツを死ぬより辛い目にあわせてやってください。
>ボクちゃんを差し置いて勝手な真似をするんじゃねえよ!
登校拒否してるような馬鹿教師を差し置いて何が悪いの?
>「あくまでボクちゃんが、主役である事を忘れるんじゃないよ!」
いやいや、ボクちゃんより目立ってるね?
下がれ下がれ。
>「おい!臨時!ボクちゃんが、いた頃は、そんなやり方をしていなかったぞ!」
いない人間の事なんか知るかボケ。
>お前!産休だからと言って仕事を舐めてるんじゃねえぞ!
産休・・?誰が?
>休んでいるボクちゃんにも毎月、給料は、支払われていました。
ババアが死んだらボクちゃんはどうやって生きていくのでしょう?
>「ボクちゃんのボーナスを満額出せ!」
満額欲しけりゃ一日たりとも休むな。
>自分のお祖父さんが、警察官だからって皆が、警察官の孫の気持ちになって考えなければいけないとでも言うの?
この馬鹿の理論から言えば、教師の気持ちなんか、こちらの知った事では無いと言えるはずですね。
>後からもっと大きな嵐が、来る事は、その時は、知る由もありませんでした。
ララなんかまだ可愛いぐらいですからね・・。
>今のままの状態が、一生続くと信じていた母子に取っては、寝耳に水だった様です。
どんだけ世の中をナメてんねん。
世の中じゃなくて学校か。
>ボクちゃんは、先生が、授業をする教室に行って椅子を振り回しました!
石田・・・。
かなり特殊だと思っていたのにまだいたか・・。
>ボクちゃんは、親の代からの教師なんだからね!
世襲制なんて誰が決めた?
>ボクちゃんとどっちが、大切なんだよ?
テメエの馬鹿息子なんか知った事か。
>たった7年のお父さんとの思い出にまで後ろ暗さを感じさせられたんだよ!
世間的には不幸なのに、幸せな部類に入れないといけなくなりますからね・・。
でも一緒にいるというのは自分で決めた事じゃないの?
>ボクは、あの子のあの目が、怖いんです!
もしかしてこいつは、マリが押さえつけているのを見て、内心喜んでいたのでは?
>ボクは、米◎先生よりもO先生よりもF島先生よりも君の事を一番理解していたんだよ?
理解していたからって、助けもせず楽しんでたクチだろうが?
地獄に堕ちろ。
>「本当ならあたしの分の給料だって請求出来るんだよ!」
出来るならやってみろよ?
>笑止千万な主張ですが、それを何故私に向かってだけするのですか?
見透かされているから、言い訳をしたってことでは?
>「休んでいたと言われた!うわあ〜!」
どこかで見たぞ〜・・。
>俺は、お前らの何倍も生きているんだ!
これもどこかで・・・。
長く生きていたって、中身がスカスカではねえ・・。
こんなわけの分からん教師が次々と赴任してくるなんて最低な学校ですね?