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馴鹿(となかい)が 醜女(しこめ)に戻る クリスマス

イヴの夜が終わってしまったら赤鼻のトナカイはまた元の皆の笑いものに戻るのでしょうか?
子供達も「サンタさん有り難う。」とは言ってもトナカイにはお礼の言葉は言いません。

私の作文を初めて誉めて下さったのはO先生でした。O先生が赤い字で書いて下さるほんの1〜2行のコメントが嬉しくて一生懸命に作文や日記を提出しましたが、母には「ノート代が勿体無い!」姉には「勉強は必要以上にする事がない。」と叱られました。
その後に習った先生達は宿題を見てもただ判を押すだけでした。
「忙しいから余分な事をしている暇がない。」というのが理由だそうです。
O先生は私は「身体も大きいし、力もある。」からとある委員になる事を薦めて下さいました。私は得意になって張り切りました。
「お前のデカイ図体を馬鹿にする為に先生は委員に選んだ。」
苛め娘達がケチを付けて来ました。いつもの事です。私が無視をしていると後期学級委員Yが口を挟んで来ました。
「貴女があんまり一生懸命なので可哀そうになったから教えて上げる。
先生が貴女の事を『愛情に飢えているからちょつと煽てるとすぐにその気になる。』
と言ってたよ!」
確かにO先生に直接言われた事があります。
「少しくらい優しい言葉を掛けられても知らない人について行っては駄目よ!」
大抵の場合、前期学級委員は立候補ですが、後期は推薦です。
Yさんはいつも仕方がないという顔をしながら委員を引き受けました。
Yさんだけは私の事を呼び捨てでも、仇名でもなく「貴女」と呼びました。でも私は知っています。苛め娘達の糸を引いていたのが彼女だった事を。
「それから言っとくけどあたしはあんたの作文なんか認めてないからね?」
この時、初めて私の呼称が貴女からあんたに変わりました。
中学になってYさんが選挙の結果、学級委員に選ばれなかった事があります。
「皆、もっと真面目にやろうよ!」
冷静を失ったYさんは自分が表面に出てしまったのです。
再選挙の結果は彼女の満足の行く物となりました。
念願通りに後期学級委員に推薦されたのです。
俳句の会の忘年会でこの時の話をした私は泣いていました。
ある小母さんが1枚の写真を見せました。
小国民だった小母さんが豚の世話をしている写真でした。
この写真は当時の新聞にも載った。同級生からは「どうしてお前なんかが?」と言われたけれど後で知った。
「いかに大変な仕事か!
豚の大きさを表す為にはクラスで一番、小さい私でなければならなかった。
それでも写真に写りたいという邪心でなく、一生懸命に豚の世話をした自分の事は誇りに思っている。」
と私の肩を抱いて下さいました。
ps 俳句の先生は「大きいのと小さいのでは違うでしょう?」とまったく理解を示しませんでした。
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プロフィール

鵺娘

Author:鵺娘
昭和●●年3月31日生まれ B型 本当は三女 霊媒体質
身長17●cm(バスに乗ると小4から大人料金を取られました。冷蔵庫より大きい。)
足 27cm 4200gで誕生
別名 マーゴ、バルカンの火薬女
性格 内匠頭+三蔵法師
好きな作家 乱歩 方哉 高橋和己 森忠明
お酒と虫が好き

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