身体が大きくなりすぎて穴から出られなくなった山椒魚。
「まるで君みたいだね?」またも纏足先生です。
先生は「今でもべつにお前のことをおこってはいないんだ」という
「最後の1行がいらない。この台詞が作品を台無しにしている」
と仰いました。
「大体、自分を閉じ込めた相手にそんな事を言う人がいると思う?」
テストの採点に納得がいかないので抗議しました。
「蛙は山椒魚を憎んでいる。でも同じ穴の中で暮らさなければならないからああ言う台詞を言わざるを得なかったのだ」
私なりの皮肉を込めたつもりでした。
「
君は山椒魚だからだよ!小っちやな子の気持ちなんて考えた事ないでしょう?」
何も考えていないのは纏足の方です!
「俺が山椒魚なら蛙なんか食ちまう!」
彼女が選んだ模範解答です。何故、餌にしなかったか分かりますか?
私はテストを同封した手紙を作者に送りました。
「自分もテストをやって見たけれど出来なかった」という返事が来ました。その手紙を纏足に見せました。
「よ〜く、分かったよ。
君が苛められる原因がね」
「鵺のノートは良く纏めてあるな」英語のT先生に誉められた事があります。
「でも字が汚い!」「馬鹿みたい。単語なんてそこで使う意味だけ憶えればいいのに」「この子、先生の言った冗談まで書いてるよ」
机の周りに集まって来た同級生は私のノートを取ってあれこれと批評します。
T先生の授業は塾に行っている子には不評でしたが、私は先生の考案した英単語クロスワードというのが好きでした。
「あんなモノはくだらない」「役に立たない」と言っていた人達が私がパズルを完成したと知ると「皆でやった事にしょう」と声を掛けて来ました。勿論、断りました。
T先生に「鵺、シナリオ書けるか?」と言われ、私は英語劇「忠臣蔵」
を完成させました。文化祭での上演という話も上がったのに
「徒党を組んでの暴力を描くのは相応しくない」という理由を探して来て反対したのは例の後期学級委員です。
2学期の期末テストで点数を取れなかった「塾に行っている子達」が
T先生の問題が悪いと抗議をしました。
「受験に役立たない教科書中心の問題を出すのは意味がない」
と言うのが彼らの主張です。それがボイコットにまで発展しました。
教室に残ったのは私だけです。
「お前にも立場があるだろ?」T先生は言って下さいました。
「あの人達とは行動したくありません」
「鵺は中学2年でもちゃんと自分を持っているんだな。
でも鵺みたいな子が生きるにはこの日本は狭すぎるのかもな?」
中学に入ってから学校で泣いたのはこの時が初めてでした。
纏足先生は昔、飼っていたペットが大きくなりすぎたから捨てに行ったと自慢話の様に語った事があります。
「君のお母さんはよく君を川に流さなかったね?それだけでも親孝行しなきゃ駄目だぞ!」
大きなお世話です。T先生は違っていました。
「鵺の家庭の事情は知っている。でもお母さんの人生より鵺の人生の方が大切なんだぞ。」
私が教職課程を修了した時に一番報告したかったT先生はすでにこの世の人ではありませんでした。
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『修身斉家治国平天下』の『おさめる』を、『愛する』に置き換えてみると、『我が身を愛し、家族を愛し、ふる里を愛し、国を愛し、世界を愛する』となります。この、『我が身』『家
そうですか、素晴らしいT先生はすでに…。
それにしても、纏足先生は、よくもここまで、酷い(醜い、のほうがいいでしょうか)言葉が出てきますね。
でも、こういう人間の方が、結局、何事もなくのうのうと長生きするのかもしれないですね。
それから、私事ですが、明日からしばらく家を空けます。
出先でもパソコンを使用するつもりですが、ブログの更新やこちらへの書き込み等が遅くなってしまうかもしれません。
鵺娘さんは毎日いらして下さるので、報告いたします。よろしくお願いします。