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クリスマス テレビの先の 戦かな

中世君はその後も他の女子が止めるのも聞かず、時々私に話掛けてくれました。将来の夢を書かせるという授業がありました。私は答えに苦しみました。後に「大人になるまで生きていたい」という本がベストセラーとなりましたが「子供である今ですらこんなに足の引っ張り合いが多いのなら私は大人として生きて行く自信」を持てなかったのです。
「声優になればいい」中世君は薦めてくれました。
「声優なら顔も身体も見えないからね!」すぐある女子が口を挟んで来ました。無視して訊ねました。
「中世君が社長になったら、私なんて口も聞いて貰えないね?」
彼のお父さんは会社を経営していました。
中世君は大人になったら叶えたい夢があると話してくれました。
それは「炬燵の中で眠る」事だそうです。

その頃、私は放送部に所属していました。給食の時間に流す歌は顧問である纏足の一存に任されていました。
一層、クラシックに限定してくれれば少なくとも私は納得したのですが同じポップス系でも纏足の趣味によって、流していい歌といけない歌が
生じて来ました。
例えば「兜虫の歌はうっとりするけど反戦歌は暗いから嫌い!」と仰っていました。気になって兜虫の曲を辞書を頼りに訳してみましたがあまり内容のない物も多かった様に思えます。
歌に関する纏足の思い出を延々と聞かされるのも苦痛に他なりませんでした。
自分の好きな歌手のテープを持って来て「流せ!」という子に事情を説明し、「歌の選択は生徒のアンケートにする様に纏足先生に働きかけよう」と持ちかけても「あたしは放送部ではない」
「そんな事して自分まで先生に睨まれたらどうする?」と協力してくれません。
それでいて相変わらず「(何故、流さない)×2」と繰り返すのみでした。まるで労働組合です。
二年になって選挙の結果、私は再び、放送部員に選ばれました。
すぐに女子の一部が難癖をつけて来ました。
「お前なんかより××さんの声の方が可愛い」
「お前に票を入れたのは、殆ど男子で女子は皆、反対している」
元々、辞退をするつもりであったとはいえはっきり言って面白くありませんでした
「高校の下見をしたいから付いて来て欲しい」声を掛けて来たのはさして親しくもない女子でした。私が一見、とても怖そうに見えるからボデイガードになるとでも思ったのでしょうか?(それは同時に絡まれやすいという事でもあります)
私の志望校とはまったく逆の方向であるから断るつもりでしたが、この時も「駄目!行かせない!」と口を挟んで来た女子の一団がありました。「お前は目立ち過ぎる!○中の恥だ!」と言われました。
「五月蝿いな!」と言うのが正直な感想でした。
「よく人の目を見て話せない人間は信用出来ない。」
と言う人がいます。
そういう人はおそらく目が合ったというだけで危害を加えられた事がないのでしょう?
自分がいい格好をしたいのは結構ですが、ある種の言葉が、ある層には
 地雷
となる事も心の隅に留めておいて欲しい事をお願いします。
「学生時代は男子に散々苛められたけれど、社会に出たら男の人が皆、
優しくしてくれる様になった。世の中、そう捨てたもんじゃない!」
夢見る瞳で語ってくれた人がいます。
それは多分、目的がひとつだからでしょう?
男性が女性に優しくしてくれるのは自分の地位を脅かす心配のない場合に限られています。仕事を真剣にやっている方の中には男の嫉妬の醜さを語って下さった方もいます。
私の場合は中心になって苛めたのは女子で、男子はその尻馬に乗っただけですが、今でも
彼女達が子供染みていたのではなく、小さな大人だった。
と思っています。
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プロフィール

鵺娘

Author:鵺娘
昭和●●年3月31日生まれ B型 本当は三女 霊媒体質
身長17●cm(バスに乗ると小4から大人料金を取られました。冷蔵庫より大きい。)
足 27cm 4200gで誕生
別名 マーゴ、バルカンの火薬女
性格 内匠頭+三蔵法師
好きな作家 乱歩 方哉 高橋和己 森忠明
お酒と虫が好き

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